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2006.8.3(木)

乗り物好き

小児性が抜けず、乗り物に乗るのが好きである。車、鉄道、船、飛行機、自転車、何でも好きだが、中でも飛行機は窓からの眺めが特に楽しい。

離陸のときのビルや道路が段々小さくなって行く眺め、着陸のときの小さなビルが段々大きくなって行く眺め、何度も見ても飽きない。

天候にもよるが、雲の眺めがいい。地上からは見上げるしかない雲だが、飛行機に乗っているときは霧の様な雲の中を突っ切り、更には見下ろす位置まで昇り雲海を見渡すことになる。そして、見下ろす雲の姿も千変万化で楽しい。下界が透けて見える薄く刷毛で刷いた様な雲もあれば、綿を乱暴に解した様なモコモコの雲もあり、更に雲どうしで層が何層も出来ているときがあるし、ビルの大きさに換算すれば地上何十階と思われるような高い雲もある。昔、日光の加減だろうが虹色に輝く雲も見た。

厚く盛り上がった雲の眺めのときには、その中に飛び込んでみたい衝動に駆られる。子供の頃は、この雲の上に神様や雷様が住んでいるのだと信じていたのだが、この世界の住人になれないものかと夢想したりもする。

時折、雲と海との境が遠くで曖昧になって、空と海が溶け合っている様に見えることがある。そのときは何か海と空、陸と空と日頃は一体になる筈がないものが同一同質のものに連続して見えて、大げさに言えば何か世界の一体性の様な抽象的な概念を、感覚で捉えることが出来た様な荘厳な気分になることもある。これをもっと拡大・深化した気分が宇宙から地球を眺めるときではないかと想像したりして、宇宙飛行もしてみたいものだと思うが、私の生きている間には無理だろう。

年に何回かしか飛行機に乗る機会はないが、遠方出張で飛行機を利用するときは、そのことだけで出張が楽しい。