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福岡市弁護士甲能ホーム日記インデックス2006.6.16(金):ホームページ開設1周年

日記インデックス

2006.6.30(金)

薬害C型肝炎、大阪地裁判決

6月21日、大阪地裁は、薬害C型肝炎訴訟について、一定範囲で国と企業に責任を認める判決を下した。

本来なら、この判決について判例解説欄で解説すべきであろうし、実際そうしようと試みはしたのだが、思い入れが強すぎて、一般の人々に解かり易い解説という従来の趣旨での解説が出来そうもなかった。他日を期したい。

この間、原告団と弁護団は上京して、政府や国会、企業に対して、控訴しないこと、判決の趣旨を生かして抜本的なC型肝炎対策を講ずること等を様々なルートと手段を駆使して要請した。デモや集会などでマスコミにもアピールした。

私自身は上京組には参加しなかったが、この判決報道を機に設置されたC型肝炎電話相談の一部を担当した。参加したときには電話が鳴りっ放しで、その反響の大きさにいかにC型肝炎が蔓延しているかを如実に感じた。

結局、国は控訴した。この間、厚生労働大臣は原告達に会おうとしなかった。裁判の過程で、ヌラリクラリと訴訟を進めようとする国・企業の代理人らに業を煮やした原告のお一人が「私たちには時間がないんだ」と叫んだ姿を思い出した。国・企業は、進行中のC型肝炎が、どんな被害を患者に齎すかということに思いを致せば、控訴なんか出来ないし原告患者の人々との会見を拒否するなんて出来る筈はないと思う。本当に何を考えているのかと思う。

8月30日は、福岡地裁でC型肝炎訴訟の判決が予定されている。勝訴の流れが確実なものになることを願う。


2006.6.16(金)

ホームページ開設1周年

昨年6月14日に本ホームページをネット上に開設し、満1年を超えた。

比較的順調に訪問者数が増え、遂に1年で延べ訪問者数が1万8千人を超えた。単純計算をすると、1ヶ月1,500人、1日約50人の訪問ということになる。リピーターの方が何人いらっしゃるかわからないが、お一人が毎月1回訪問されたとして一人1年12回訪問だとすると、リピーターの固定読者は1,500人、毎週1回訪問されたとして一人1年52回で、約350人ということになる。いわゆる一見さんもいらっしゃるだろうから、結局、正確なところはわからないが、多分数百人から1千人前後までの読者がいらっしゃるのかなと思う。大変ありがたいことである。

HP開設について、読者が集まるのかについては実は余り期待していなかったのだが、予想外の訪問者増加に我ながら驚き、そして嬉しくなってセッセと原稿を書いた。それを又読んで下さる方がおられるのだろう。最近では殆ど毎日訪問者が100名を超えている。

小さいながら情報発信の場として、更に育てて行きたいと考えている。宜しくご愛顧の程を。